福祉関連用語の検索に適したシソーラス辞書の構築について

 

中部学院大学  井 村  保
 インターネット上では、多くの情報が公開されており、障害者支援を含む福祉分野においても例外でなく、あらゆる場面で利用されている。これらの情報を探したいという場合には、リンク集(URLディレクトリ)やサーチエンジンと呼ばれるホームページを検索するホームページを利用すればよいし、この方が一般的である。
 しかしホームページの総数が飛躍的に増加した現在では、一般的な項目(例えば、「福祉」や「障害者」などのキーワード)では該当数が多く、見つかった(ヒットした)ホームページの概略説明がなければ情報の内容を判断するのが困難である上、より詳細な項目で情報を検索しても、それらがキーワードとなっていないため、発見できないこともある。

 一般的な検索システムでは、検索キーワードとして設定された語が、内部のデータベースとして持っている対象ホームページの全文コピーに、含まれるか否かを単純マッチングしている。さらに高度なシステムでは、同義語までを判断しているものもある(シソーラス検索)。シソーラス検索を行っている場合は、かなり効率的な検索を行うことができるのは事実であるが、対象が特定分野に絞られている場合や、特にこの分野のように専門用語と一般的な語に相違がある場合などには、十分に機能しない場合もある。そのほか、同義語や類義語(例えば、「盲人」と「視覚障害者」など)、漢字やかな(例えば、「車いす」と「車椅子」など)の場合などのように、全く同じものを意味する語を用いても、いずれかは該当しない場合も多くあり、その状況を利用者側で判断し、適切に置き換えることや併記してor検索を行うことなども必要となり、より効率的に行おうとするのであれば、利用者にもそれなりの技術(テクニック)も要求される分野である。

 ここで、これらの情報(組み合わせ)を予め辞書(シソーラス辞書)に登録することで利用者への負担なしに効率的な検索が実施できると考えられる。そのためには、職種や障害の有無を問わず多様な分野・立場の方々から幅広い要望を取り入れることが不可欠であり、本アンケート調査を企画・実施したく思います。

 なお、この調査結果より作成したシソーラス辞書は、私が構築・運用している障害者支援情報提供システム『福祉と障害者支援情報の総目次』(http://rel.chubu-gu.ac.jp/soumokuji/) において実装し評価を行うとともに、他のサーチエンジンへのゲートウェイサービス(キーワードを引き継いでの検索代行サービス)作成にも応用し、広く一般に利用していただく予定であります。
 


[シソーラスの例] ・ [アンケート調査]

井村 保 ( 学校法人岐阜済美学院 中部学院大学・人間福祉学部 ):imura@rel.chubu-gu.ac.jp

『福祉と障害者支援情報の総目次』専用アドレス :  soumokuji@rel.chubu-gu.ac.jp

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